今回は私の研究の方針について触れていきます。
どういった手順や目的で研究を進めていくかの例ですので、参考程度によろしくお願いします。
用いる戦型・作戦
現在、私は居飛車を勉強していきたいと考えているため、対策すべき戦型は
の大きく分けて2通りあります。
ここで重要になってくるのは、戦法の「含み」は重要視しないことです。
(「含み」の例:初手7六歩なら居飛車も振り飛車もできること等)
「含み」を持たせることで自身の作戦に幅が出ますが、その分相手の対応手も増えてしまい、研究量が膨大になります。
自分の指し手を限定することは、相手の対応手も限定させることにつながります。
まずは自分の中で1本筋の通った作戦を覚え、身に付いたら徐々に作戦を増やしていく方が効率が良いと思います。
「始めたては四間飛車が良い」とよく言われているのは、相手の作戦によらず、ほとんどの確率で「四間飛車+美濃囲い」にできるからです。
ですので、これからの研究記事は居飛車でも作戦を限定させられるものを紹介していきます。
私が参考にしているもの
私の勉強法ですが、主に以下の通りになります。
よくある勉強法がメインですね。中でも私がおすすめしたいのがYouTubeになります。
最近ではアマ強豪から、果てはプロ棋士まで動画を投稿しているため、非常に勉強になります。
無料であることも大きいですね。
2020年5月現在でおすすめするのは、居飛車党なら「shodan7」さん。振り飛車党なら「石川泰」さんです。
・「
shodan7」さんは
将棋倶楽部24でレート2900台のアマ強豪になります。研究動画が多く、
ミレニアムや4五桂速攻などのトレンドを作った方です。私の記事もこの方の研究動画を参考にしているものもあるので、是非見てみてください。
・「石川泰」さんは元奨励会三段の経歴があります。研究動画は少ないですが、将棋の上達法は詳しく説明されています。もし私が初心者の時にこの方の動画を見ていたら、「間違いなく中飛車を選んでいた」と感じる位、振り飛車の感覚が優れています。特に相振り飛車が苦手な方は見てみてください。
練習量、練習法
さて、戦法が決まれば練習に移ります。どれくらい指せば身につくのかは人によるため具体的回数は明示できませんが、終盤の入り口辺りの局面が見慣れたものになってきたら、いい感じです。
練習法ですが、自粛中の現環境ではネットになると思います。
なるべく長考できる時間設定(10切れや15分60秒)で指しましょう。
私の体感ですが、秒読み30秒と60秒の差で棋力が2段くらい違う気がします。私の様に読みが浅い、遅い方は長考から練習しましょう。
対人戦ができるようになったら、同じ戦型を何局もぶつけましょう。
私がよく後輩と指す時に、戦型指定があるかを聞いていたのはこのためですね。
仮想相手
ここで各戦型における仮想相手の例(2020年5月段階)を挙げていきます。Tyubu地区をメインにします。大会ができるようになったら、この方々に注目して対局を観るといいと思います。
(※個人名を列挙するため、問題があるようでしたらイニシャル化、又は消去する場合があります。)→検索結果に容易に出ないように一部イニシャル化しました。
(※後輩向けの部分があるため、私より上の世代は除きます。)
(※敬称を略してある箇所もあります)
四間飛車:伊藤show(meijo4)、川口(mie4)
伊藤show:meijoの筋肉担当ですね。形勢が良くなると腕をニギニギします。完成度の高い四間美濃党で、丁寧に指します。私が持っていく作戦がことごとく弾かれるため、対四間の作戦をめちゃくちゃ覚えさせられました。部室によく出現するため、練習しやすいです。
川口さん:mieの隠れ強い人です。直近の大会だと富士通8連勝の先輩を負かしています。四間飛車穴熊の印象が強いです。かなりの研究家だと思います。
二橋さん:いわずと知れたmieのエースですね。団体戦ではよく私の前に座ってきます。1局を通してスキがなく、決断が良いので持ち時間を離され、終盤も一気に持っていかれます。
木村さん:よく部室に来てもらえます。現学生女流名人です。序盤から、積極的に動いている印象があります(玉頭銀を見せるなど)。攻める振り飛車で終盤の寄せの手数計算が優れています。積極的に挑戦しましょう。
中村くん:部室によく来てくれます。通称「なかてつ」ですね。中飛車のスペシャリストです。中飛車を採用する際は彼を頼りましょう。個人戦でよく私の前に座ってきます。独自の研究で序盤からハメようとしてくるので気を付けましょう。時間も引き離されます。後輩の中で彼と指している人をあまり見ないのですが、色んな人と指したい派だと思うのでどんどん挑戦しましょう。
居飛車:今井(meijo4)、林(mie3)、黒瀧(mei大2)、大野(ai学2)
今井masumi:meijoのエースですね。早繰り銀の序盤を抑えただけで個人戦で優勝してしまうスペックがあります。序盤に疎い中終盤モンスターで逆転が多いです。そのため「なかてつ」からは恨まれています。あまり自分から後輩と指そうとしないシャイ野郎なので後輩側から歩み寄ってあげてください。
林さん:mieのエースで矢倉などの少し古風な将棋を愛用します。局面の形勢に寄らず、常に安定した指し手を選ぶ印象です。あまり悲観して指している所を見ません。終盤を怪しく粘って逆転できる方です。
黒瀧さん、大野さん:両者角換わり腰掛け銀が得意な印象です。積極的に動いているため、ペースを握られると攻めつぶされます。攻めをつなぐのがうまいため、受けきりを目指すのは難しいと思います。
特殊層
小林くん(meijo2):非常に安定感のある後輩エースです。感覚が独特で、居玉で終盤に突入しているのもよく見かけます。真似るのは危険ですね。普通の振り飛車も指せるため、挑戦するときは戦型指定をお願いすると良いでしょう。
細田さん(tyu京3):tyubuオール個人戦で優勝経験のある振り飛車党です。感覚が超独特で、形勢判断の難しい将棋を指します。対策は意味ないので、将棋に強くなりましょう。
佐々木さん(shizu大3):shizu大のエースで振り飛車党です。相手に合わせて振る場所、戦型を変え、研究量でポイントをどんどん稼がれます。純粋な相振り飛車が得意な印象で、相振りを勉強したい方は彼の将棋を見るといいと思います。
河村くん(mei大4):mei大の主力の一人で独自の角交換振り飛車を得意とします。研究家で、流れで指していると作戦負けします。強豪キラーの印象です。
藤原くん(mei大4):棋風や用いる戦法が彼ならではです。作戦で勝つというより将棋力を試される印象です。いい意味で変態だと思います。
まとめ
・自分の目標相手を決めて対策を立てましょう。
・使っている作戦がなぜ通用しないのかを考えて、失敗ごとに修正しましょう。
・ 地道ですが、継続が大切です。頑張っていきましょう。
次回から研究記事をあげていきます。参考になれば幸いです。。。